戦前ベストセラー読書会

主に昭和初期のベストセラーを課題図書として読書会を開催し、活動報告をします。

戦前ベストセラー読書会について

 

「戦前ベストセラー読書会」は、その名の通り戦前に流行しベストセラーを記録したとされる書籍を課題図書として実際に読んで、参加者で感想や意見を交わしていこうという会です。

 

 戦前のベストセラーについては、今まで多くの本が出版されています。それらを読めば、戦前の時代にどのような本が多く読まれていたのかという概観をつかむことができます。

 昭和初期のベストセラーを見ていると、吉川英治鳴門秘帖』や大佛次郎赤穂浪士』など、今でも人気な作家や作品が実は多く存在していて、読んだことがある人もいるのではないでしょうか。

 しかし、現在に続く作品が生み出された時代である一方、時代が隔たり、当時売れていても今は書店に並んでいない本というのが多数あるのも事実です。たとえば、第一回で取り上げた鶴見祐輔『母』などは、参加者の全員が初めて手に取った小説でした。

 

 「戦前ベストセラー読書会」は、そんな「実は読んだことがない」というベストセラーを実際に読み、当時の人びとが一体どんな本を読んでいたのかを知り、同時代の人びとの関心や社会について考えてみようという会です。

 

 本読書会は、主催者であるわたくし「かん」が、Twitterを通して知り合った友人たちとともにはじめました。友人達と一緒にある論文を読んだ時に、その中にベストセラー作品が取り上げられていました。その作品を実際に読んでみよう、という試みが、この読書会のスタートです。

 今後、2~3ヶ月に一度の頻度で読書会を開催していく予定です。

 このブログでは、読書会で取り上げた本の紹介とともに、読書会の様子を報告できればと思っています。ブログを通じて、今では読まれなくなった戦前ベストセラーへ興味を持ってくれる人が一人でもいればと思います。

 どうぞよろしくお願いいたします。